カテゴリ:給食
「チリコンカン」について
今日の給食献立メニューは「米粉フォカッチャ・牛乳・チリコンカン・クリームスープスパゲティ・デコポン・アーモンドフィッシュ」です。今日は「チリコンカン」についてのお話です。「チリコンカン」とは、メキシコ料理が由来のアメリカ南部テキサス州発祥とされる郷土料理です。メキシコ風のアメリカ料理である「テクス・メクス料理」の代表格として日本でも人気があります。19世紀半ば頃にテキサス州南部で考案されたといわれていて「州の料理」にも指定されるほど地域の人に親しまれている家庭料理だそうです。誕生には諸説ありますが、冷蔵庫がなかった時代に鮮度が落ちた肉を調理する方法として、臭み消しのハーブや香辛料を加えて煮込んだ料理が始まりだと言われています。「チリコンカン」という料理名は「チリ(唐辛子)とカルネ(牛肉)」を意味する「チリ・コン・カルネ」というスペイン語が語源とされています。今日の米粉フォカッチャとの相性抜群で、とても美味しかったです。
「石狩汁」について
今日の給食献立メニューは「ごはん・牛乳・鶏肉とポテトのごまがらめ・おかか和え・石狩汁」です。今日は「石狩汁」についてのお話です。「石狩汁」とは、北海道を代表する郷土料理です。その名前のとおり、サケで有名な石狩川の河口にある石狩町から生まれた漁師の手料理とされています。石狩地方では、江戸時代からサケ漁が盛んに行われており、大漁を祝う際、漁師たちは、取れたてのサケのぶつ切りやあらをそのまま味噌汁が入った鍋に入れ、ご褒美として食べていたといわれています。昭和20年代頃には、石狩市のサケの地引網漁が「北海道の水産業の象徴」として注目されると、その漁を見るために多くの観光客が集まり、地引網漁は網を海に入れてから引き上げるまで時間がかかるため、その時間を待つ観光客に「石狩汁」を振る舞ったところ、美味しいと評判になり、全国的に知られるようになったといわれています。寒いこの時期には「石狩汁」のような身体が温まるメニューが、より美味しく感じられますね。
「こ食」について
今日の給食献立メニューは「ごはん・牛乳・赤魚の竜田揚げ・カミカミサラダ・ピリ辛みそ汁」です。今日は「こ食」についてのお話です。皆さんは「こ食」という漢字をいくつ知っていますか。現代の家庭の問題点として考えられている漢字としては、「孤食」「個食」「固食」などがあります。それぞれの漢字の意味と問題点を説明します。
・「孤食」:家族が不在の食卓で、ひとりで食事することを意味します。好き嫌いを増やす原因になりやすいです。好き嫌いを注意してくれる人がいないので、孤食が続くと、好きなものばかり食べる傾向になり、栄養が偏りがちです。それに加えて、コミュニケーションが不足する結果、社会性や協調性のない人間に育ってしまう恐れがあります。
・「個食」:家族が揃っているのに、全員が自分の好きなものを食べること。「バラバラ食」ともいいます。好きなものだけ食べるので栄養が偏り、好き嫌いを増やすことになります。また、協調性のない、わがままな性格になりがちです。
・「固食」:自分の好きな決まったものしか食べないこと。栄養が偏るのはもちろん、短気になったり、わがままな性格になったり、肥満や生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
家庭での食事の時間を振り返り、家族で美味しさや楽しさを共有する時間を大切にしてほしいと思います。
3年生は最後の給食でした
今日の給食は3年生最後の給食ということで「卒業お祝い給食」です。今日の献立メニューは「メロンパン・牛乳・鶏肉のマーマレードソース・ブロッコリーサラダ・マセドアンスープ・お祝いゼリー」です。今日の給食の「メロンパン・鶏肉のマーマレードソース」は3年生のリクエスト給食なので、3年生はとても楽しみにしていたようでした。3年生の生徒に最後の給食の感想を聞いたところ、「毎日楽しみだった給食が明日から食べられなくなってとても残念です」「高校では給食のない生活ですが、栄養バランスや健康管理に気を付けたいです」「給食メニューを家でも作ってみたいです」などの声が聞かれました。3年生の皆さんは今後、自分自身で食べるものを選んだり、作ったりする機会が増えてきます。食事を楽しみながら、健康的な毎日を送ることを願っています。(なお、通常は配膳の際に給食着を着ていますが、卒業式を前にすでに回収しているために、今日は着ないで配膳しています。)
「おでん」について
今日の給食献立メニューは「ごはん・牛乳・納豆・煮込みおでん・もやしのピリ辛炒め・スイートスプリング」です。今日は「おでん」についてのお話です。「おでん」の由来としては、室町時代に豆腐を串に刺して焼き、みそを塗った「田楽」が発祥と言われています。時代とともに進化を遂げ、江戸時代末期からその庶民的な味が評判を受けて「煮込みおでん」として一般に広まり、現在に至るまで加工品や野菜、こんにゃくなど豊富な具材と地域色豊かな出汁やタレが一緒に楽しまれるようになりました。また、「おでん」という呼び方は、むかし宮中言葉で「御田(おでん)」と呼んでいたことに由来していると言われます。因みに、寒い時期の温かメニューとして定番の「おでん」ですが、皆さんは「おでん」の具材の中で何が好きか。西中生にアンケートを取って見たところ、1位「だいこん」2位「たまご」3位「ちくわぶ」「ロールキャベツ」「ごぼう天」「牛筋」でした。「おでん」は関東が発祥であるため、「おでんの具」も実は関東風と関西風では異なり、関東風のおでんでは「ちくわぶ」や「はんぺん」といった練り物が多く見られますが、関西では「クジラの舌(さえずり)」や「クジラの皮(コロ)」といった珍しい具材を用いたおでんがあるそうです。他にも「ご当地おでん」と呼ばれる、各地域独自の味付けでアレンジされた「おでん」が多くあるそうです。